ドローンを活用して農薬使用量を減らしたコメ。オプティムが生産者から買い取って販売する。価格は、佐賀県産「さがびより」300グラム540円(税込) Photo by H.W.

 昨年、コメを200トン作りました。生産者は当初、疑心暗鬼でした。AIが「ここは農薬を撒かなくていい」と判断すると、私たちも驚きますが、生産者はもっとびっくりする。それまで農薬を撒かないことなどなかったからです。

 今回、無農薬や減農薬栽培に成功したので、信頼してもらえたと自負しています。

 生産者にはドローンやピンポイント農薬散布技術を無料で使ってもらい、できた農産物は当社が市場価格で買い取ります。

 買った大豆やコメを第三者機関に検査してもらい「農薬不検出」であるという証明を得て、通常価格の3倍で消費者に販売。そうやって得た収益からライセンス料をいただき、余った部分は生産者と当社で分け合う、レベニューシェアのモデルになっています。

 農家は農薬代を減らせるだけでなく、収入を増やせます。エダマメの例では農家の収益は1.5~1.8倍に増えました。

 コメも最初の200トンからこのビジネスモデルでやっています。(この事業規模では赤字になるので)クレイジーだと言われますが(笑)。

――農産物を買い取って、売れなければ損失になる。リスクは小さくないですね。

 他社は「これで農業が楽になりますよ」とか「稼げますよ」などと言って、農家にICTを売り込みます。しかし、それが本当なら、農家に売るのではなくて自分でリスクを取ってやればいいじゃないかと。