来年初めの新規株式公開(IPO)を目指していると報じられている同社は、提供するサービスの多様化に注力している。同社は先週の終わり、ホテル予約アプリを手掛けるホテルトゥナイトの買収を発表した。エアビーアンドビーにとっては過去最大規模の買収となった。買収金額は公表されていないが、事情に詳しい関係者によると、ホテルトゥナイトには4億5000万〜5億ドルが支払われたという。この金額はホテルトゥナイトの前回の資金調達ラウンド時の評価額とほぼ一致する。エアビーアンドビーはこれまで、マリオット・インターナショナルやスターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイドといったホテルチェーンと比較されてきた。しかし、同社は根本的に他の事業者のために予約を仲介するマーケティングプラットフォームであるため、より近いのはオンライン旅行会社になりそうだ。市場調査会社アライド・マーケット・リサーチによると、その世界市場は2022年までに売上高で1兆ドルを超える規模にまで拡大するとみられており、大手2社がその地位を強固にしているという。ブッキング・ホールディングスとエクスペディア・グループの時価総額はそれぞれ800億ドル近くと200億ドルで、競争相手としてかなり手ごわい。