米スターバックスは中国市場にコーヒーチェーン帝国を築き上げた。中国の消費者はおしゃれなカフェで過ごしている姿を他人に見せたがるとの考えが根底にあった。しかし同社は今や、新たなタイプの顧客を引きつける新興コーヒーチェーン「ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)」の勢いに押されている。ラッキンは、ものの数分でカフェインを宅配してほしがる消費者のニーズをつかんだ。スターバックスとマクドナルドを含む3社の間で、中国市場に最も合うコーヒー宅配システムをめぐる熾烈(しれつ)な競争が起きている。北京市の五道口地区に住むネイリストのロー・フェイさん(24)は、今年からラッキンの注文を始めた。2月のある週には「ヘーゼルナッツラテ」を毎日配達してもらい、毎回20分足らずで届くことに感心した。
スタバ脅かす中国新興企業、宅配コーヒー競争熱く
1年余りで2000店舗開設のラッキン、マクドナルドと中国で三つどもえ
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