年収や借入額にもよりますが、新築分譲マンションなら最大400万円、売主が個人の中古マンションなら最大200万円も変わってきます。また、夫婦ペアローンなどで夫婦それぞれが住宅ローンを組む場合、それぞれ控除を受けることができます。

 このことから、夫婦やファミリー層だけではなく、シングル層にも、登記面積50m²未満の物件は想像以上に敬遠されます。

 また、この、「登記面積で」というところがポイントで、「壁芯面積」ではありませんので注意が必要です。

 壁芯面積とは、「柱や壁の厚みの中心線から測られた床面積」を指します。通常、不動産広告で表示(記載)されている面積は、購入も賃貸もこの「壁芯面積」です。

 一方、登記面積とは、「壁で囲まれた内側だけの建物の床面積」を指します。壁や柱の厚みは含まずに、実際の住居スペースのみで計った面積です。登記簿謄本に記載されている面積は、この「登記面積」です。「壁芯面積」に比べ「登記面積」は壁の厚みの部分を含まないため、壁心より小さくなります。

 登記面積で50m²以上ということは、壁芯面積では54m²くらいは必要だと覚えておいてください。