よい話や褒めは
「間接的」に伝える

周りの人が自分の良い話を伝えてくれていると聞いて、嫌な気分になる人はいません。
「あら、そんなこと誰が言ってたの? そんなに褒めてた?」なんて、気分は上々で話してくれます。

人は直接褒められるよりも、間接的に自分の良い噂を聞いた方が自分の良さが広まっていると思って良い気分になります。

ですから、仲良くなりたい人は、先に、「私はあなたに興味ある、好きだ」という情報を、その人に近しい人に伝えて、本人にも伝えてもらいます。

「昨日、羽田さんと話をしてたら、あなたのこと凄い褒めていたよ!」
「えっ?そうなの?羽田さんって、あの元DJの羽田さん?」
と言う風に、間接的に褒めれば、それが伝わり、相手は自分のことをしっかり認識してくれます。
その後、直接話をしに行けば、邪険には絶対されません。
部下の心を開きたい時も、同じ方法を使います。
直接褒める前に、間接的に褒めて、自分の気持ちを伝えておくのです。

このように人間関係を作っていくと、相手からも信頼され、周囲とも馴染めるようになるでしょう。

ただし、あくまでも第三者の声を使うのは褒めるときだけにしてください。
この反対で、相手の悪口は褒める以上に広まります。
第三者の声で「〇〇さんのこと羽田さんが悪口言ってたよ」なんて広まると最悪です。
間接的に褒められる以上に、効果は絶大なので、関係悪化は避けられません!

ですから、転勤や異動後は職場の仲間を褒める言葉を拡散させましょうね。

(続く)

自分の好感度をあげて相手に受け入れてもらうコツ羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー・株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。