テレビCMの長さは通常15秒です。人は、他人の話を聞いて、覚えているのはキーワードのみ。ですから、ひとつのメッセージは15秒以内に、そして最初から、伝えたいキーワードを決めて話す。これを知っているかどうかで、仕事のパフォーマンスが違ってきます。
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』から、内容の一部を紹介します。
同じ言葉でも、
響く人、響かない人
一言で相手の共感を得ると言っても、そんなに簡単なことではありません。
同じ言葉を掛けたとしても、その言葉に響く人と、響かない人がいます。
Aさんとはすごく相性が良いけど、Bさんのようなタイプは苦手という経験は誰にでもあるでしょう。
人にはいろいろなタイプがあります。そのタイプによって、得意不得意、好き嫌いが分かれます。親しい相手ではなくても、10分相手の話を聞いているとどんなタイプかがわかってきます。
ここでは、相手のタイプに合わせたクロージングのケースをご紹介します。
【ガツガツタイプ】→自分で決めさせる
例
×「お客様の求めていることを考えると私のおススメはこちらです」
○「情報は全てお伝えしましたので、後はお客様にお任せします」
このタイプは、誘導はしても、最後は自分で決めないと納得しません。
◦自分が主導権を握りたい
◦影響力を発揮したい
◦積極的に攻め、競争心を持ちやすい
◦上昇志向が強い
◦自ら切り開く力がある
営業でバリバリ成績を挙げるタイプや、人の上に立つ人に多いタイプです。