「今日もテレビを見ていて、さすがに、怖くなりました。どこかの局で、誰かが“生活保護は、生きるか死ぬかという人がもらうものだ”と言っていたけど。僕が生きるか死ぬかという状態なのかというと…。父親は、僕が生活保護を受けることについても、ずっと知らん顔なんです」

 家の中でも居場所がなくなり、追い詰められているAさんは、つい先日まで「父親を刺しかねない」と、さんざん明かしていた。

 そこまで我慢して、生活をギリギリまで切り詰めた揚句、何かの拍子に爆発する。孤立死も餓死も殺傷沙汰も、Aさんのような貧困家庭では、同じ延長線上で起き得る他人事ではない問題だ。

 しかし、そういう人たちのためのセーフティネットは、生活保護しかない。

「司会の女性アナウンサーが淡々と、“はい、次に(生活保護受給者を)いじめたい人は?”って、コメンテーターを指してるように聞こえて、体が震えるんです。タイミング的に、きついですね。途中でテレビを消しましたが、どういう結論になったのか、気になります」

 一連の報道は、周囲の偏見や誤解ばかりを煽って、本当に困窮している人たちを追いやるだけで、受給者が増える社会の構造的な背景については、一切触れられていない。

 そんな中で、5月27日付けの『デイリースポーツ』によると、元国会議員でタレントの杉村太蔵は、テレビ番組の中で「国家議員なら、不正受給よりも、役所の不正支給のほうを追及すべきだ」などと、同じ小泉チルドレンだった片山議員を批判したというが、まさにその通りだろう。

「かなり落ち込んでいるのは事実ですが、考えても仕方がない。しばらく、テレビやネットは一切見ないようにしています。日本人は飽きやすいし、そもそも、今回の騒動の発端となった河本さんのお母さんは、すでに生活保護の受給をやめている。その上、謝罪会見もしたからには、これ以上河本さんの件そのものは発展…というか継続報道しても、解決も何もないから…。一部の週刊誌も、世間の食いつきが悪かったら、もう騒がないだろうし…。あと3日くらい我慢すれば、テレビ番組表から『生活保護』という文字は消えるはず…。いまはじっと我慢です」