このため、ウエルシアは高級化粧品店を出店したり、岡山地盤の化粧品専門店「MASAYA(マサヤ)」をM&A(企業の合併・買収)したりしているのだ。

 ツルハHDも従来のドラッグストアのスタイルから、化粧品を強化しているチェーンの1社。ただ、ウエルシアのように化粧品専門店チェーンを買収したり、高級化粧品を出店したりといった目立った動きはない。

 独自の美容指導員であるビューティースーパーバイザー(BSV)を配置し、化粧品販売力を高めている。数十人に及ぶBSVが店舗を巡回、化粧品販売のテコ入れを図っている。

 堀川政司社長は、BSVが商品や販売の見直しを行った店は「売り上げを押し上げ、粗利益が向上している」と自信を示す。このためツルハHDもも化粧品分野の拡充に動くのは間違いないところだ。

食品スーパー化する
コスモス薬品

 一方で、食品販売を強化し、食品スーパーかドラッグストアか分からなくなっているチェーンも増えてきた。

 食品強化の代表はコスモス薬品だろう。食品の売上高が56%もあるのだ。マツキヨHDの化粧品42%と対照的だが、コスモス薬品はディスカウント型の食品スーパーが、化粧品や医薬品を扱っているというスタイルだ。

 コスモス薬品はこれまで九州を地盤に中四国、関西などと北上を続けてきたが、5月には東京都内での展開を始める。

 明らかになっているだけで4月から5月にかけて広尾店、中野サンモール店、西葛西店を出店する。一部では銀座にも出店するという観測もある。

 ディスカウント型のドラッグストアのコスモス薬品が東京に進出することで、ライバル店は危機感を強めているだろう。