「詰め込み型の記憶」は
短期的には有効だが…

 好きこそ「記憶」の上手なれ――好きな趣味に没頭してみることは、記憶力の強化につながるのです。

 また、興味を持って「これはどういうことなのだろう」と、自分から進んで調べたこともなかなか忘れません。これも、さきほどの扁桃体が関係しています。

 いま、私たちの身のまわりには、便利なアイテムがたくさんあります。

 パソコンやスマートフォンなどは、その代表です。ふと疑問が浮かんだり、なにかわからないことが見つかったら、即座に調べてみましょう。それを繰り返せば、記憶力は間違いなく強化されます。

 こうした「自然記憶」と正反対なのが、「詰め込み型の記憶」でしょう。

 試験直前に一夜漬けで、単語や年号を覚えたり、嫌いな科目の勉強をイヤイヤ覚えたりする。そんな記憶の仕方が、まさに詰め込み型です。

 詰め込み型の記憶法は、たしかに短期的には有効かもしれません。

 私も大学時代には、おおいに利用しました。授業にはほとんど出席しない不良学生だったので、試験前夜に詰め込んで勉強して、単位をとらざるを得なかったのです。

 しかし、「詰め込み型の記憶」は、試験が終わるか終わらない間にすべてが忘却のかなたに。断言しましょう! 私はそれらの9割5分は忘れてしまい、私の人生には、なんの役にも立っていません。