サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが早ければ来週にも社債100億ドル(約1兆1000億円)を発行する。サウジアラビア基礎産業公社(SABIC)の株式70%を691億ドルで取得するため、起債で調達する資金を頭金に充てる計画だ。複数の関係者が明らかにした。アラムコが社債を発行するのは初めて。ハリド・ファリハ会長は、起債の目論見書で売上高や利益など財務情報を開示すると述べた。同社の財務状態が初めて開示されることになる。アラムコは過去に新規株式公開(IPO)を検討したが、上場によって財務が国際的な注目を浴びることへの警戒もあり、実施を見送っていた。起債の場合、IPOに比べて開示を義務付けられる情報は少ない。債券市場での資金調達には投資家候補への財務諸表の開示が必要だが、IPOでは四半期ごとの決算発表が求められる。
サウジアラムコ、100億ドル起債 財務情報を初開示へ=関係者
有料会員限定
あなたにおすすめ