マリフアナ(大麻)から抽出されるカンナビジオール(CBD)を使った食品や飲料の人気が急速に高まっている。だが、黎明(れいめい)期にある大麻関連業界はここにきて、思わぬ困難な事態に直面している。CBDが処方薬となったためだ。  米国では昨年11月、CBDを有効成分とする英GW ファーマシューティカルズ社のてんかん治療薬「エピディオレックス(Epidiolex)」が発売された。それ以降、地方の保健当局はCBDを含む商品を提供するレストランやカフェ、バーなどの取り締まりに乗り出した。食品や飲料に政府承認の医薬品を使うことを禁じた連邦法がその根拠だ。