民泊仲介サイトの米エアビーアンドビー(Airbnb、以下エアビー)は中国のミレニアル世代を取り込もうとしているが、それには現地のツアーガイドが必要かもしれない。1981年から96年の間に生まれた中国人の数は、米国の全人口を上回っており、このうち7割がすでに家を所有している。そのため、中国のミレニアル世代はとりわけ民泊事業者にとっては魅力的な存在で、世界から競って企業が参入している。その多くは市場開拓を現地大手企業に頼るが、エアビーなど単独で事業拡大を目指す企業もある。商機は巨大であるものの、民泊ビジネスは中国では緒に就いたばかりだ。市場調査会社ユーロモニターによると、中国の宿泊市場は930億ドル(約10兆3000億円)規模に上るが、民泊が占める割合は5%程度にすぎない。これに対し、米国では民泊が10%近くを占める(スタティスタ調べ)。
エアビーの中国事業、ミレニアル4億人は援軍か
有料会員限定
あなたにおすすめ