日産・ルノー連合は今週、誕生から20年を迎えたが、あるべき将来像についてはまだ答えを出せていない。仏自動車大手ルノーと日産自動車は1999年3月27日、最初の合意に署名。株式持ち合いに支えられた異例の提携が産声を上げた。その後2016年には、経営危機に見舞われた三菱自動車も連合に加わった。日産とルノーは27日、それぞれ異なるメッセージで20周年を迎えた。日本からは、日産がカルロス・ゴーン被告指揮下の権力集中を痛烈に批判するガバナンス(企業統治)報告書を公表。欧州からは、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が、ルノーは向こう1年に日産との経営統合交渉再開を望んでいると報じた。ルノーのジャンドミニク・スナール会長が今月に入り、新組織「アライアンス・オペレーティング・ボード」の議長に任命されたことで、昨年11月のゴーン被告の逮捕、および日産会長職からの解任を巡る一連の騒動から、緊張緩和の兆しも出ていた。だが、蜜月はすでに終わりを迎えているようだ。
日産・ルノー・三菱連合、統合か資本関係見直しを
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