部下がメキメキ伸びる「一流のマネジャー」は何が違うのか
壁にぶつかって伸び悩んでいたチームが、あるときメキメキ成果を出す。こうしたブレイクスルーの裏側には、縁の下の力持ちである「一流のマネジャー」がいることが多いものだ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

壁にぶつかって伸び悩んでいたチームが、あるときメキメキ成果を出す。こうしたブレイクスルーの裏側には、縁の下の力持ちである「一流のマネジャー」がいることが多い。では、「一流のマネジャー」とはどういう存在なのか。僕自身に影響を与えたマインドセットを踏まえながら、お話したい。(freee株式会社CEO 佐々木大輔)

「イノベーションなんて簡単だ」
学生時代に出会った経営者の影響

 僕が学生のとき、インターンで働いていた会社の社長は、すごかった。「もっと成長したい」「世の中にインパクトを残したい」という学生の力を引き出すのが、抜群にうまかったからだ。

「イノベーションなんて簡単」というのが彼の口癖だったけれど、僕自身、この刷り込みのお蔭で、新しいチャレンジに対する心理的なハードルがぐっと低くなったのは間違いない。そのマインドセットがなければ、「クラウド会計ソフト freee」だって誕生しなかったかもしれない。

 変に社会のことを知っているがゆえに、「このくらいしかできないだろう」と限界を設けてしまう社会人より、何もわかっていない学生の方が、もしかしたら超えられない壁を超えられるんじゃないか。彼は、そう信じていたのもしれない。共感する人たちを焚き付けるのも、本当にうまかった。

 僕は、メキメキメと成果を出すチーム、特に壁にぶち当たってもブレイクスルーできるようなチームには、このようなマネジャーの存在が大きく関係していると思っている。

 何かしら壁にぶつかったり、本当はもっと成長できるはずなのに伸び悩んでいたりといった状況にチームが陥っていたら、誰かがリスクを取って手助けしなきゃいけない。そういうときこそ、「どうすれば、みんなのマインドセットを変えられるか」という発想で行動できるリーダーが必要になってくる。