引退会見に臨むイチローPhoto:AP/AFLO

報酬の一部を後払いで
受け取っていたイチロー

 先日、マリナーズのイチロー選手が引退した。日本で9年、米国で19年の通算28年の現役生活。その間、常に超一流の選手で居続けたことは本当に素晴らしいことだ。おそらく、これだけの選手はそうそう出てくることはないだろう。日米のファンに素晴らしい感動をたくさん与えてくれたイチロー選手には、心から拍手を送りたい。

 彼は選手としての素晴らしさだけではなく、幼い頃からの目標の立て方や、それに向かって努力するプロセスなど、到底、まねできるものではないとして、多くの人から称賛を受けている。

 そうした中、引退後に米経済誌『フォーブス』のサイト(3月22日付)に、球団との交渉方法や、報酬の受け取り方について、興味深い記事が載っていた。

 それによれば、マリナーズと最初に契約した2001年から03年までの3年契約で報酬は1400万ドル(約15億4000万円)、このうち半分の700万ドルと利息を後払いで受け取る「Deferred Payment」になっていたそうだ。