『週刊ダイヤモンド』2019年4月6日号の第1特集は「スタートアップ4.0」です。いま、日本は、第4次ベンチャーブームと呼ばれる活況の中にいます。その背景には、日本で長らく存在感が薄かった個人でベンチャー企業に投資する「エンジェル投資家」の多様化があります。特集のスピンオフとして、連続起業家・エンジェル投資家として知られる家入一真さんにインタビューしました。(聞き手/ダイヤモンド編集部副編集長 岩本有平、ダイヤモンド編集部 山本 輝)

――なぜエンジェル投資家に?

CAMPFIRE代表取締役CEOの家入一真氏
いえいり・かずま/2003年 「ロリポップ」「minne」など個人向けサービスを運営する株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)を福岡で創業、2008年にJASDAQ市場最年少で上場。退任後、2011年株式会社CAMPFIREを創業、代表取締役社長に就任。他にもBASE株式会社の共同創業取締役、エンジェル投資家として60社を超えるスタートアップへの投資・支援、現代の駆け込み寺シェアハウス「リバ邸」の世界展開なども。 2018年、シード向けベンチャーキャピタル「NOW」を設立。第1号として、最大50億円規模のファンドを組成 Photo by Yuhei Iwamoto

 もともと、僕は21歳の時に福岡でpaperboy&co.を起業して、25歳でGMOからの買収オファーを受ける形で東京に出ていきました。その時に、ライブドアの堀江貴文さんとかGMOの熊谷正寿さんといった方々にかわいがってもらったことがきっかけで、29歳には上場できたわけです。

 結局、何者でもなかった僕を面倒見てくれた人たちがいて、僕も、僕らの世代も成長させてもらった部分があります。

 だからこそ、今度は僕らが下の世代に同じことをしていかないといけない。上の世代から受け取った恩は、彼らに恩返しをするのではなく、バトンのように下に繋いでいくということが大事なんです。

 しかも、福岡時代は同世代の起業家が周りに全くいなかったのですが、東京に出てきたタイミングで、はてな創業者の近藤淳也さんが京都から東京に出てきたり、ドリコムの内藤裕紀さんやグリーの田中良和さんが起業したりとタイミングが重なりました。この世代は「76世代」と言われますけど、「同世代の起業家ってこんなにいるんだ」と思うと同時に、全員が「自分たちが次の世代を担うんだ」という感じでしたので、僕もそれに感化されました。