SMBC日興が預かり資産残高を大きく伸ばした理由の一つは、18年1月にSMBCフレンド証券と統合したこと。統合によって預かり資産が一気に約4兆円も増えたため、「大和をもうすぐ抜ける」(清水・SMBC日興社長)と期待を高めたわけだ。

 これに対して危機感を覚えた大和は、18年1月から事業法人を中心に多額の預かり資産を積み上げることで2位を死守した。

 もっとも、預かり資産残高に占めるリテール部門の割合は、SMBCフレンドを統合後、SMBC日興がすでに大和を上回った可能性が高い。SMBC日興の18年12月末時点での預かり資産残高は58兆円で、そのうちの約42兆円をリテール部門が占める。一方、大和は預かり資産残高の内訳を開示していないが、SMBC日興を数兆円下回っているもようだ。

 SMBC日興では16年以降、リテール部門のさらなる強化に取り組んできた。15年9月時点で約2000人だった営業スタッフを19年4月までに3900人と倍増することを決定(18年1月に経営統合したSMBCフレンドの850人を含む)。

 また、銀証連携にも注力している。三井住友銀行とSMBC日興による銀証共同店舗を20カ所に拡大。さらに相続の相談など、信託銀行のサービスもワンストップで行う銀信証の共同店舗もすでに6店舗となった。

 14年7月から本格的に始まった、銀行からの紹介による個人口座数は年間2万件のペースで増え、18年12月末で42万口座に達している(図2)。