さらに潮田氏については、「経営はハンズオンでしかできない。日本のビジネスが7割なのに、シンガポール在住で日本に月に1回来る経営はちょっとありえない」と、経営者としての資質を批判した。

「CEOは瀬戸氏以外にない」
INAX創業家も支援

 瀬戸氏の心強い援軍は、01年にLIXILへと経営統合した旧INAXの創業家であり、現LIXIL取締役の伊奈啓一郎氏である。会見には出席しなかったが、「瀬戸CEOから潮田CEOへの突然の交代に始まる会社のガバナンス問題について、私はこれを正すべく、海外の機関投資家と臨時株主総会の開催を共同請求した。現時点で会社の将来を託すに足るCEOは、瀬戸氏以外にはない」との声明を発表した。

 LIXILの一連のガバナンス問題をめぐり、海外の機関投資家の一部は、潮田氏の解任に賛同することを既に表明している。LIXILの株主構成は外国人投資家が38.1%、金融機関が28.5%で、潮田氏の株式の保有比率は約3%しかない。

 株主総会での提案よりも先に、まずは自らの提案を指名委に検討してもらいたいという瀬戸氏。指名委で拒否された場合に株主総会で提案するという流れになるが、「(株主に賛同してもらえる)自信は大いにある」と力を込めた。絶対的な権力を持ち続けLIXILを支配してきた潮田家が、いよいよ瀬戸際に追い込まれている。