新年度を迎えた4月、入社や人事異動などで職場の環境や人間関係が大きく変わる人も多いだろう。そんなときに用心したいのが、あなたに親しげに近づき、友人のように振る舞いながら、たくみに「罠(わな)」にはめようとする「フレネミー」だ。(ストレス・マネジメント研究者 舟木彩乃)
「友人を装う敵」
フレネミーに注意!
春は別れと出会いの季節です。社会人にとっては、入社や人事異動などで職場の環境や人間関係がガラリと変わる時期です。新たな人間関係が築かれる中で、良い刺激をもらう場合もあれば、逆に嫉妬やいじめに遭遇してしまうこともあります。
今回は、人間関係で最も気をつけなければいけない、“友を装う敵”である「フレネミー」(friend<友>とenemy<敵>を組み合わせた造語)についてです。
フレネミーは、外面的には親切であったり、社交的であったりする場合が多いため、非常に厄介です。親身になっているように見せながら、実は自分の“敵”だったなんてこともあるからです。
あなたは、以下の2つのような経験は、これまでにありませんでしたか。両方ともフレネミーの餌食となる可能性が大いにあるのです。
(1)親友だと思っていたからこそ話した内容が、自分に不利な形で他の人に漏れていたり、広まったりしていた。
(2)悩みを相談してくるよう促して、しきりに自分だけは味方であることをアピールする人がいたが違和感があった。