そんな、アマゾンは、いったいどれくらい売り上げているのか。2018年の年間売上高は、約2329億ドル(約25兆6000億円)。このうちネット通販に関する売り上げは、約1229億ドル(約13兆5000億円)に達する。ちなみに、日本のアマゾンのネット通販の売上高は、約1兆5000億円。これには、ざっくり日本人全員、子どもから100歳のお年寄りまで全員が「年間に1万円以上」も、アマゾンで何かを買っている計算になる。

 これだけ売りまくっているアマゾンだが、じつは、ネット通販はそれほど儲かってはいない。2018年には、全世界で約1兆3600億円の営業利益を出したアマゾンだが、この利益はネット通販で得られたものとはいいがたい。

 アマゾンは、ネット通販のほかにも、さまざまな事業を展開しているが、その一つが、企業などがインターネット経由でアマゾンが保有するサーバーなどのコンピューター、ソフトウェアを使えるようにするクラウドサービスだ。「アマゾン・ウェブ・サービス」(AWS)と呼ばれているもので、アマゾンでは今、このクラウドサービスの事業が年率50%もの勢いで急成長している。注目すべきはその利益。AWSの売上高は年間約257億ドル(約2兆8270億円)と、アマゾンの売り上げ全体の10%強にすぎないが、営業利益はなんと約8000億円にも達する。つまり、アマゾンは、AWSの事業で6割以上を稼いでいるのだ。