アクティビスト(物言う株主)のダニエル・ローブ氏は再びソニーに狙いを定めているようだ。同氏がソニーを狙うのはここ6年で2度目となる。2013年にはエンターテインメント事業のスピンオフ(分離・独立)を提案したが支持を得ることができなかった。今回も失敗に終わるかもしれない。ローブ氏率いる米ヘッジファンドのサード・ポイント(運用資産140億ドル)が資産売却を含む経営改革を迫るためソニー株を買い増しているとの一部報道を受け、ソニーの株価は9日の取引で一時9%高と急騰した。サード・ポイントは以前にも同じことを試みた。13年にソニー株を約7%取得し、エンターテインメント事業のスピンオフを求めたのだ。株価はそれまで数年にわたり低迷していた。ソニーは提案を拒否し、サード・ポイントは14年に保有株を売却。提案は受け入れられなかったものの20%近い投資益を得た。