実際に販売されれば、このトイカーはかなりの人気になりそうだ。オリジナルのトイカーは、現在コレクターズアイテムとして人気で、オークションでは1000万円以上で売買されるケースもある。

オークションでの最高額を
塗り替えてきたブガッティ

 実はオリジナルも電動製だ。ホイールは取り外しができる、ブガッティらしい凝った内容となっている。最近は2017年にパリで行われたオークションで、9万9000ドル(約1100万円)で落札された。そもそも1926年当時の販売価格が5000フラン、当時としてはかなり高額だった。現在でも100台が存在しているといわれ、時折オークションで話題になる。

 ブガッティ車はオークションでの最高額を塗り替えてきた歴史がある。1986年、ブガッティ・ロイヤルが650万ドルで落札され、翌年には同じロイヤルが990万ドルという高値をつけた。この記録は2010年まで破られなかった。トイカーに関しては、これまで高額で取引されたものの上位すべてがブガッティ・ベイビーであり、今後もこれに追いつく記録は生まれない、とまでいわれている。

 ただしこれだけの値打ちがあるゆえに、ブガッティ・ベイビーの贋作は多く出回っている。レプリカであることを明示した安価なモデルもあるが、現代の技術を使ってかなり忠実に再現されている。レプリカであっても、ホビーマーケットでの人気は高い。

 オリジナルのトイカーは、発売当初は各国の貴族や大富豪の子息がこぞって愛用し、フランス南部の有名リゾート、カンヌやニースなどではよく見かけられたという。現代の新しいブガッティ・ベイビーを買うのは、いったいどんなユーザーたちなのか。発売となれば、そこにも注目が集まるかもしれない。

(報告/土方細秩子、まとめ/CAR and DRIVER編集部)