4億人の視聴データを武器にするエンタメ企業のテック力
Photo by Yasuo Katatae

『週刊ダイヤモンド』4月20日号の第1特集は「NETFLIXとナベツネとコンテンツの未来」です。ネットフリックスが従来型のエンタメ企業との違いで際立っているのは、テクノロジーをフルに活用している点です。数年後、メディア王だけではなく、データ王にも上り詰めているかもしれません。(本記事は特集からの抜粋です)

 シュガーパフとフロスティーズは欧米で人気のあるシリアルの2大ブランド。そして、視聴者の73%は、シュガーパフよりもフロスティーズの方を好んでいる──。

 これはネットフリックスが、独占公開中の映画「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」のデータから導き出した、大衆の“好み”の分析結果である。

「これまで私たちが得ることのできなかった、最も信頼性の高いデータだ」と、テッド・サランドスCCO(チーフ・コンテンツ・オフィサー)は冗談めかしながら決算会見でこの結果を披露。このことはネットフリックスがいつか、食べ物や音楽など、人々の膨大な好みを知り尽くす「データ王」としても君臨する未来を予感させた。

 映像配信でどうして視聴者の食の好みが分かるのか。それはバンダースナッチが「インタラクティブコンテンツ」と呼ばれる、視聴者がストーリー展開を選択する双方向・参加型の映画だからだ。