『週刊ダイヤモンド』4月20日号の第一特集は「NETFLIXとナベツネとコンテンツの未来」です。「読売新聞」はかつて販売部数1000万部を達成し世界一を記録。グループの渡邉恒雄・代表取締役主筆は20世紀メディア王として知られています。一方、映画やドラマ、ドキュメンタリーをインターネットで配信するネットフリックスも、世界ナンバーワンの有料会員数を誇る21世紀型メディア王です。一見すると全く違う2社ですが、実はメディア王たらしめる5つの共通点がありました。この2社を大胆に比較し、王者の強みを分析していくと、私たちが日々接するメディア企業の未来の姿が見えてきました。

継続的にキャッシュが入る
「サブスクリプション」

ナベツネ率いる読売新聞グループとネットフリックスには意外な共通点があった
イラストレーション:時代ミツル

 読売新聞グループを率いる絶対的権力者、読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄(ナベツネ)氏と、世界最大手の動画配信事業者、ネットフリックスを率いるリード・ヘイスティングス氏。この2人の共通点として最初に挙げるべきは、「サブスクリプション」をビジネスモデルに採用していることだ。

 ビジネスの流行語、サブスクリプション(subscription)を辞書で引いてみると、「新聞や雑誌の定期購読」「予約購読」と出てくる。読売新聞グループなどの新聞は、“元祖サブスク”といえる。読売新聞は朝刊と夕刊のセットで月額4400円(税込み)。これだけ払えば、自宅ポストまで新聞を届けてくれる。

 ネットフリックスはスタンダードプランで月額1200円(税抜き)。契約すれば、いつでも映画やドラマ、ドキュメンタリーが見放題である。

 この数年、世界中でサブスクを採用した企業が成長しており、産業界でははやりのモデルだ。ネットフリックスやアップル、アマゾンなどの米国企業の他、日本でもソニーやパナソニック、トヨタ自動車などがサブスクを採用した事業機会を模索している。

 だが、新聞メディアは、はるか昔から実践してきた。