米実業家イーロン・マスク氏の宇宙開発ベンチャー、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)が追加で5億ドル(約560億円)の調達を予定している。同社の成長の鍵を握るとされる衛星インターネット事業の実現可能性に疑問が生じている中での動きだ。追加の資金調達は先週当局に提出した文書で明らかになった。株式非公開のスペースXは、4カ月前にも同規模の資金を調達。衛星事業「スターリンク」、ロケット、宇宙船の開発加速を図っている。スペースXのマスク最高経営責任者(CEO)をはじめとする経営陣は、スターリンクが将来の業績けん引役になるとの予想を以前から投資家に伝えてきた。スペースXのグウィン・ショットウェル社長兼最高執行責任者(COO)は2月のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、スターリンク事業計画の収益見通しに疑問を呈していた。
スペースX、5億ドル調達へ 衛星ネット事業には不透明感も
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