喜びをあらわにするタイガー・ウッズPhoto:Reuters

 米スポーツ用品大手ナイキはタイガー・ウッズ(43)が女性問題やけがで不振に陥った「失われた10年」の間、スポンサーを降りることなくウッズに寄り添ってきた。

 米男子ゴルフのマスターズ最終日の14日、ウッズが優勝を果たしたことでナイキの忠誠心は報われた。予想を覆す逆転で大会を制覇し、専門家の間ではスポンサー契約が再始動する可能性や、ナイキのゴルフ事業への追い風が指摘されている。

 テレビ放映の暫定集計からは、ウッズがゴルフ事業にもたらす影響力が健在であることが読みとれる。米西海岸の視聴者にとっては早朝の6時にスタートしたにもかかわらず、CBSテレビが放映した最終ラウンドは高い視聴率を記録した。生放送と再放送を合わせた視聴率は、テレビを持つ米家庭全体における放映中のシェアが11.1パーセント、放映時間帯に実際にテレビをつけていた家庭に占めるシェアは29%に達した。

 約10年前に不倫騒動が浮上するまで、ウッズは米広告業界でもとりわけ影響力の強い広告塔だった。だがイメージを悪化させるスキャンダルが相次いだことで大手ブランド各社がスポンサーを降り、多額の契約金も消えた。米通信大手AT&T、コンサルティング大手アクセンチュア、食品・飲料大手ペプシコ傘下のゲータレード、米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)傘下のジレットなどがスポンサー契約を打ち切り、スイスの高級時計ブランド、タグ・ホイヤーも契約更新を見送った。