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 日本の賃金が上昇しない原因は、低賃金部門で減量経営が行なわれ、そこから放出される労働力が他部門で低賃金労働になることだ。

 では、低賃金部門の実態はどうなっているか?

 企業を規模別、業種別に見ると、給与水準には極めて大きな差がある。中には生活保護の水準に近い低賃金もある。

 これが、平均値だけでは分からない日本経済の実像だ。

大企業ほど給与が高い
全産業で零細企業の1.7倍

 実態を探るために、法人企業統計における「1人当たり人件費」を分析してみる。

 これは給与に相当すると考えられるので、以下では、「1人当たり人件費」を「給与水準」と呼ぶ場合もある。

 この値は、業種や企業規模によって大きく異なる。