ちゃんと音は消えているのか
TOTOに聞いてみた

 最後に重要な問題が残っている。そもそも、市販の擬音機で排泄音が消えているのか、という点だ。

 市井の声を集めてみると、

「メーカーや製品による。隣の人の音がそこはかとなく聞こえてくることもある」(32歳男性)
「消えてないかもしれないが、ないよりかはいい」(28歳男性)
「消えてないと思う。だからお腹の調子が悪いときは会社ではせず近くの駅まで行く」(23歳女性)
「全然消えてない。一緒に水も流して音を2重でかき消してる」(35歳男性)
「ピヨピヨいってるやつは信用しない」(41歳女性)
「そもそも音姫を使わない。私は用を足してます! とアピールしているみたいで嫌」(24歳女性)
「音は消えてると思うけど、音を延長するとお腹の調子悪いのかな? と思われてそうで恥ずかしい」(30歳女性)

 …と、さまざまな感想があるようだ。

 そこでTOTOのカスタマーセンターに電話し、「音姫」の音量範囲について聞いてみた。

「音量の数値であるデシベルで申し上げますと、大体(音姫は)約60~80デシベルの間。インターネットで調べた限り、60デシベルだと普通の会話、80デシベルだと地下鉄(走行中)の車内の音となってきます。用足しの音が完全に消せるかどうかという点では、トイレ室内の広さにもよりますし、また、手洗い場とトイレのドアとの距離が近かったりすると、完全に音が消せない場合もあります」

 特に下痢の排便音の消音は擬音機だけでは限界があり、防音対策などを施さなければ根本的な解決は難しいのだろう。しかし、トイレ利用者のマナー、店舗による擬音機の設置など、簡単にできることはたくさんある。特に最近は1000円以下で買える擬音機も少なくない。

 聞かされている方も出している方も得をしない排便音。この不快な音が世の中から消える日はくるのだろうか。