公衆トイレで小用便器に無意識に唾を垂らす男性はしばしば目につく
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男性用トイレの小用便器に向かうとき、筆者はある傾向に気づいた。これは、その傾向を確かめるための「実験」の経過である。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

紳士に大人気
公衆トイレの小用便器

 はじめにお断りしておきたいが、本稿はタイトルにある通り男性の排泄(はいせつ)に関する内容であるため、読み進めていくうちに気分を悪くされる可能性がある。ご一読の際は十分に注意されたい。

 さて、男性用トイレには小用便器が存在する。近年の一般的な住宅にはあまり見られるものでないが、公衆トイレにいくとほぼ確実に設置されている。高速道路のサービスエリアのそれは特に壮観で、あちらからこちらに便器がズラリ、反対側の壁にも、その向こう側の壁の両面にもヒステリックなほどの数の小用便器が整列している。

 人が多く集まる場所で女性用トイレの混雑を見るにつけ、この男性用小用便器の利用は男性の生理に根ざした「特権」であるように思える。

 男性は立ったまま小用を素早く、プライバシーを保護しながら、さして汚れることなく足すことができるため(※見えないレベルの飛沫〈ひまつ〉が相当量飛散するらしく、家庭の洋式トイレでこのスタイルを貫くと嫌がられる向きもある)、小用便器があれば十分となる。個室に比べて省スペースであるためトイレ内に設置できる便器の数が多く、また小用便器には迅速な利用をなんとなく迫られる性質があるため、結果として利用者の回転率は上がり、男性用トイレは女性用トイレほど混雑しない。

 また、小用を足す際に「座り」より「立ち」を好む男性は多く、理由には「手軽にできる」「男らしさがある」「開放感があって気分が良い」「座りより出がいい」などが挙げられる。家庭内トイレを使用する際、着席してほしい妻と起立したままでいたい夫が対立するのは、立ちスタイルが男性にとってメリット盛りだくさんだからである。