東京〜名古屋を40分で結ぶ
令和はリニアの時代に

 E1系は2012年に引退しており、E4系も同年に東北新幹線から撤退して上越新幹線に移籍している。「Max」の愛称で子どもには親しまれたが、一部車両にリクライニングできない3列+3列シートを採用するなど、居住性よりも座席数を優先した構造はバブルのあだ花ともいうべき「世界一速い通勤電車」であった。E4系の置き換えは既に始まっており、2020年度中に全ての編成が引退する予定だ。

 しかし、バブル期に誕生した新幹線通勤は今も一定の地位を築き続けている。働き方の多様化によって、必ずしも毎日出勤する必要がなくなったり、出勤時間を前後することができるようになったことと、定住者を求める地方自治体が新幹線通勤に補助金を出す仕組みを創設するなど、新幹線の定期利用者数は今も増えている。

 首都圏を脱出するために、やむにやまれず始まった新幹線通勤が、私たちの生活を豊かにするものになりうるのか。リニア中央新幹線が開業すると、東京~名古屋間がわずか40分で結ばれる時代が到来することになるが、このことが東京の通勤圏をどのように変えることになるのかは、次世代「令和」の宿題となりそうだ。