米下院民主党指導部は何カ月もの間、ドナルド・トランプ大統領の弾劾手続きについて、政治的な敗者になるとみて会話を避けようとしてきた。だが今やその話を始めるのは避けられない状況になってきたようだ。ナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)やジェリー・ナドラー下院司法委員長(民主、ニューヨーク州)を中心に近く行われる協議では、大統領の権力乱用やその職務にそぐわない言動が議題になりそうだ。いずれのテーマも民主党はさまざまな委員会で数カ月にわたって追及してきたが、国政レベルでは行っていない。ロバート・モラー特別監察官は報告書で「議会には司法の整合性を守るため大統領の権力の乱用を禁じる権限がある」と結論付けている。
モラー報告書、弾劾協議の方向性に影響も
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