「泣き寝入りであったとしても、揉めずに、さっさとお金を払ってしまおうとするところがいかにもCさんらしい」(Bさん)

 Bさんの手の紐が完成した。Bさんは紐をほどいて突き返すつもりだったが、この紐が不思議とどうやってもほどけない。これ以上トラブルが発展するのもよくないと判断したBさんは、「うかつだった。勉強料だ」と反省し、抵抗から支払額の交渉に切り替えた。紐代は2人で70ユーロ、約8800円となった。

1人だけ1泊分キャンセルなんて、アリ?
結局、ホテル側の要求通りに支払い

 この2人のエピソードはまだ続く。

 2010年、アイスランドで火山が噴火してヨーロッパの交通が麻痺した。折悪く、BさんとCさんのコンビはちょうどこの時にイギリスに滞在する予定だった。ホテルを1泊予約していたが交通網混乱のため到着が翌日になりそうだったので、Bさんはホテルに電話して事情を説明し、2人分の部屋を翌日からの1泊にずらしてもらった。ホテル側は快諾した。

 イギリスでの滞在を終えてチェックアウトをしようとすると、Bさんの分は1泊のみの請求なのだが、Cさんの分は2泊分になっている。Bさんは「電話で話したはずだ」と努めて冷静に指摘したが、フロントマンの主張は「Bさんの変更は承ったがCさんの変更は聞いていない」とのこと。

「こちらは2人分の部屋の変更を申し出たはずだ」。この時点でBさんはすでに激高していたが、フロントマンはつらっとしてそれを却下し、散々ごねたが結局ホテルの要求通りに支払いをすることとなった。Bさんが戦っている間、Cさんは背中を丸めてなぜか申し訳なさそうにしていたという。

 さらに、BさんとCさんがラスベガスに出張に行った際のこと。Cさんは雰囲気に当てられ楽しくなってしまい、飲み過ぎた。その後タクシーに乗ったが気分が悪く、運転手に「停めてほしい。吐きたい」と申し出たが運転手は聞こえたか聞こえなかったか、それを無視した。Cさんは窓を開けてそこからおう吐した。ボディに汚れがついたことをCさんは謝ると、運転手は「オーケー」と陽気な返事をした。