中身がどんな構成になるかで
全くタイプが違う投資信託になる

投資信託というのは「器」です。中身をどんな構成にするかで、性格がかなり違います。サッカーのチームが、選手構成によって、攻撃的なサッカーをするのか、守備的になるのか、というのと同様に、中身が日本株で構成されているものや、アメリカやヨーロッパの先進国の株だけのもの、新興国だけのものなど、構成する銘柄で値動きもまったく違ってきます。エリアの違いだけでなく、債券や、不動産といった投資対象も混ざって構成されているものもあります。

ですから、種類も千差万別、いろいろな特徴がある投資信託を選ぶのは、とても難しいと感じることでしょう。しかし、大丈夫です。将来に向けて少額から購入できて、「資産作り」ができるような良い投資信託を選ぼうとすると、ぐっと数が減るからです。

つみたてNISAで
購入していい投資信託は、ズバリ8本

つみたてNISAで購入できる投資信託は、資産作りに向いているものという設定です。しかし、この162本の中で私が個人的に買ってもいいと思ったものは、たった8本しかありませんでした。
ちなみに、私が以前出した『投資信託はこの9本から選びなさい』という本があります。この本では、数ある投資信託の中から、購入のときに手数料がかからないものや、全世界へ投資しているものなど、一定の条件でスクリーニングをしたところ、資産作りに向く投資信託は9本しかなかったという内容でした。私の主張は、今でもほとんど変わっていません。

もちろん、このつみたてNISAで購入できる、金融庁からお墨付きをもらった投資信託というのは、私が主張している「低コスト」で、「長期投資ができるもの」といった条件を満たしています。

しかし、この162本全部がいい投資信託なのか、と問われると首を傾げざるを得ないのです。