電気自動車(EV)メーカーの米テスラは19日、当局に提出した資料で、現在11人の取締役の人数を今年から来年にかけ、7人に削減する方針を明らかにした。「一定の株主に配慮したコーポレートガバナンス(企業統治)の取り組み」を理由に挙げている。退任する取締役3人はイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と長い間、近い関係にあった。もう1人は独立取締役。同社は6月11日に年次株主総会を開く。テスラによると、マスクCEOの昨年度の報酬は総額22億8000万ドル(約2550億円)相当で、ほとんどはストックオプションの付与によるもの。給与は5万6380ドルだった。テスラは、「ブラッド・バス、アントニオ・グラシアス、スティーブ・ジャーベットソン、リンダ・ジョンソンライスの各氏が、それぞれの任期が終了した時点で再選へ立候補しないことで取締役および指名・企業統治委員会と合意した」と述べた。