小型セダン「モデル3」の需要減速が懸念される米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、投資家の視線を道路のもっと先に向けさせたいと考えている。自動運転のロボットタクシー車両だ。マスク氏は22日、カリフォルニア州パロアルトの本社に投資家を集めてプレゼンテーションを行い、自動運転車の技術開発について行っている最新の取り組みとその展開戦略について説明する予定だ。この2日後には1-3月期(第1四半期)決算の発表を控えており、販売不振により赤字を計上する見通しだ。今週予定されている2回の説明会は、投資家を「信じる者」と「疑いの目を向ける者」に2極化するテスラの性質を象徴している。22日のイベントでは、テスラの未来的なビジョンを売り込む精力的な営業マンとしてのマスク氏の顔が披露されることになりそうだ。一方、第1四半期を振り返る決算発表は当然ながら「後ろ向き」なものであり、営業面の苦境について弁護することになりそうだ。
テスラのロボット車売り込み、決算の目くらまし?
赤字見通しの四半期業績発表を前に自動運転車の説明会開催へ
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