伏見稲荷Photo:PIXTA

 2018年、訪日外国人数は3000万人を突破した。最近はリピーターも多く、人気の観光スポットに変化が出ているようだ。旅行口コミサイト、トリップアドバイザーに、外国人観光客の人気のスポットを聞いた。「AERA English 2019 Spring & Summer」(朝日新聞出版)から紹介する。

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 観光庁の調査によると、2017年は訪日回数が2回目以上となるリピーターの割合が61.4%にも上った。トリップアドバイザーのシニアマーケティングマネージャー・三橋竜二さんは、リピーターの比重が大きい近年は、旅の動向に変化があるようだと指摘する。

「日本に詳しい訪日客が増え、以前より広範囲に旅をしている印象があります。口コミ評価の高さを反映させたランキングでも、兼六園、高野山、白谷雲水峡など東京、大阪、京都以外のランクインが増加しています。また京都でも、市の中心部から離れた三千院が昨年初めてランクイン(30 位)。リピーターの影響かもしれません」

 英語の口コミレビューには「unique(他に存在しない)」というワードが頻出するという。日本独自のものが求められている表れだろう。

「東京では、ウォーキング、自転車、料理教室、食べ歩きといった英語の体験ツアーが人気。外国人に交ざって参加すれば、英語の勉強にもなりますよ」(三橋さん)