一方で、Cさんがこのまま働き続けるのがとてもつらいことは、私にもよく理解できます。そこで提案したいのが、まず今の会社は近いうちに退職することです。経済的なことを考えるよりも、Cさんの体調を第一に優先すべきだからです。

 退職後は体調の回復を最優先に考えつつ、同時に家計の支出を見直してダウンサイジングさせてください。何年で元気になられるかわかりませんが、働けるようになったら、アルバイトなどでかまいませんので働くようにしましょう。

「多趣味(器用)なので自給自足(半農半○○)もありかな」と記載があるため、働き口はたくさんあると思われます。リタイア後のやりたいことに支障のない範囲でたくさん働き、収入を得ましょう。同時に、できるだけ長く働くことが大切です。もちろん、年を重ねてからは働く時間を短くして、できる範囲でかまいません。

 そして、先に挙げた夫婦旅行の費用など、一時的な支出ももう一度見直すことも大切です。仕事再開後の収入をいくらで見積もるのかは難しいですが、生活費および一時的な支出の見直しを行ってみてください。

 最後に、Cさんにとって今最も大切なことは、崩した体調を1日でも早く元に戻すことです。無理に仕事を続けてさらに体調が悪化してしまえば、医療費などの余計な支出が発生することになりかねません。また、楽しみにしている夫婦旅行にも支障をきたす可能性もあります。

 老後が視野に入りつつあることからお金の心配もあるでしょう。しかし、まずは体調、その後にお金という優先順位で老後の生き方を再考してみてください。元気で健康であれば、働くことで収入を得て、老後の暮らしは十分にリカバリーできるのです。

(ファイナンシャルプランナー 深野康彦)