米食品大手クラフト・ハインツは、ベルナルド・ヒース最高経営責任者(CEO、49)が6月末に退任し、ブラジルの投資会社3Gが支持するベテランマネジャーのミゲル・パトリシオ氏(52)が後任に就くと発表した。クラフトは売り上げ低迷や調達部門の会計慣行に対する当局の調査に見舞われている。パトリシオ氏は、やはり3Gが大株主のビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブの最高マーケティング責任者だった。CEO就任は7月1日付。クラフトは、それまでCEO交代や後継者計画について明らかにしていなかった。発表のあった22日午前の株式市場でクラフト株は当初上昇したものの、その後は下げに転じ、0.2%安の32.90ドルで引けた。19日までの1年間では約43%の下落となっていた。クラフトでは販売が低迷し、同社は数年越しのコスト削減で「オスカー・メイヤー」や「クラフト」など一部有名ブランドの価値が低下したことを認めている。
クラフト・ハインツ次期CEOの課題:ブランド若返り
新CEOは既存ブランドの訴求力向上に戦略の軸足を移す方針
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