米中貿易協議の再開を来週に控え、中国の習近平国家主席は26日、米トランプ政権が要求している方法で経済開放を推進することをあらためて誓った。習氏は26日、看板政策に掲げる現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」のフォーラムで演説し、輸入拡大、余剰生産能力の削減、知的財産保護、人民元の安定化、外資参入を認める産業分野の拡大を表明した。中国政府は産業補助金など、市場をゆがめる「正当でない」政策を廃止すると述べた。習氏は北京の会議場で「一層開放された中国は完全に世界に溶け込む」と話した。米中貿易協議は来週、当地で再開する。習氏の融和的メッセージは、北京に集った各国首脳らの不満に応じたもの。中国企業の海外進出が進む中、受け入れる外国側も見返りに世界2位の経済大国である同国へのアクセスをますます要求するようになった。習氏の演説は、一帯一路での中国の大盤振る舞いが目立たないように配慮したようにも見受けられた。