小売り世界最大手の米ウォルマートが店舗で新しい職階制度を試験導入している。中間管理職を削減しつつ、待遇を引き上げ、職責を拡大している例もある。  米国最大の雇用主である同社は、賃金を引き上げる一方で人件費を抑え、有能な人材を引きつけて離職率を改善しようとしている。  ウォルマートは「ネイバーフッド・マーケット」と中小規模のスーパーセンターを中心に、100店前後で数種の新職階制を試している。このプログラムの下、副店長や部門の責任者には従業員を管理するチームへの応募を勧めている。新たなポジションは給与水準は上がるが、募集数は少ない。