人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』。
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します!
営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。
プレゼンで数字を効果的に使うには?
この連載の第1回はコチラ
前回は、数字を効果的に使った「伝わる営業トーク・3つの手法」をお伝えしましたが、数字はプレゼンでも大きなカギを握ります。
しかし、その数字、ちゃんと正しく使っていますか?
特にプレゼンで自分のプレゼンする内容が優位性があると思ってもらうには、どの数字をどうやって使うのかが大切です。
もっとわかりやすく言うと、不利な数字は使わずに、自分に有利になる数字だけ使う、ちょっと「ずる賢い」手法なのです。
例えば他社製品と比較した場合、総合力では負けているとしましょう。
その数字をそのまま見せても、何も良いことはありません。
例えば、下記の数字を見てみましょう。
他社製品販売数→50万
自社製品販売数→10万
どうひいき目に見ても、他社製品の方が圧倒的に有利です。
しかし、数字を自社に有利なものだけ探してみると…?
購入者全体の中で40代女性の購入割合
他社製品→10%
自社製品→25%
この数字だけ見ると、40代女性に人気が高いと示すことができます。
総合力で見ると圧倒的に他社製品には勝てませんが、「40代女性からの支持が高い」という見せ方にするのです。
しかし、これも実は裏があります。
他社製品は50万売れている中で10%が40代女性ですから、5万人に売れていることになります。
一方自社製品は10万売れている中で25%が40代女性ですから、2万5千人に売れていることになります。
そうです、人数でいうと他社にまだ負けているのです。
つまり40代女性に絞っても他社の方が2倍売れているのですが、その数字は見せる必要ありません。
自社に有利な、40代女性の購入割合25%という他社に有利な数字だけを比較すれば自社の優位性をアピールできるのです。