数字はどのように切り取って
アピールするかを考えよう

前のページの例のように、弱者が強者に勝とうと思うと、対象を絞った上で自社に優位な数字を見せることが重要です。そうすることで、総合力では絶対に勝てない他社に勝つように見せることができるのです。

例えば
「多摩地区でNo.1販売数」
「麻生区の30代男性満足度No.1」
という具合に、地域を絞って、対象を絞ればNo.1を謳えたりします。

どの数字を切り取れば自社の優位を示せるか? つまりNo.1になれるか?
こういった数字をプレゼンで使うと、訴求力は一気にアップするのです。

例えば、こんな話があります。
「〇〇地区のウクレレサークル会員数No.1!」と宣伝し、その地域で人気の教室ですが、実は、その地区でウクレレサークルは、そのサークルしかなかったというオチです。
そりゃぁ、No.1になるよ!と思うかもしれませんが、これも数字の切り取り方です。逆に考えればアピール力があるということです。

プレゼンをする際は、どの数字を見せると優位になるか?
様々な数字の切り取り方をして、プレゼンでの訴求力をアップさせてください。

数字を効果的に使う!<br />「見せ方」の極意羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー・株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。