再び判断迫られる
機材導入戦略と国際線への進出

 ここから先をどうするのか。生産規模を表す輸送人キロで見ると、JALやANAには遠く及ばない(図4)。大手はフルサービスを提供する運賃なので客単価(輸送人員当たり旅客収入)も大きい。同じ土俵に乗っては負ける。一方でLCCの安売り競争や路線拡大の勝負もより激しくなっている。

 高い定時出発率を武器に、JALやANAより安く、LCCより高品質というポジションで成長を目指したいところ。ここで破綻前と同じ機材導入と国際線進出についての経営判断を迫られる。

 近年は航空機リース会社が増え、リース料は低下傾向。ただ、後継機候補のB737MAXが墜落事故により世界的に運航停止となっており、機材戦略の悩みは増えた。

 好調なサイパン線は夏休み中にも定期便化する意向だが、これで国際線の成功モデルを築けたわけではない。同路線は日本人レジャー客向け。急増するインバウンド需要をつかんだのではない。

 フルサービス大手や新興LCCとも異なる「第三極」として独自性を保つために、他社と手を組む方法もあろう。佐山展生会長は以前からスポンサーのANAよりも、欧米系航空会社と組みたい意向を示している。

 上場による資金調達を次代への投資にどう生かすか。いずれにせよ再建前と同様の大風呂敷を広げるだけでは、前回の轍を踏む。