奥が深い
女の子の「盛り」
まず本の表紙をよーく見ていただきたい。
きれいな女性だが、どこか人工的な印象を抱かないだろうか?
肌の質感はなんだかプラスチックを思わせるし、髪も地毛だけじゃなさそうだ。なによりも「目」が明らかにナチュラルではない。こんなに目の大きい人物がいるだろうか。しかも黒目にも細工が施されているみたいだ……
あなたが抱いた印象は間違いではない。この女性の顔は加工されている。実はモデルは著者自身。本書『「盛り」の誕生 女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識』にはリアルな著者近影も掲載されているので、ぜひ見比べていただきたい。(ちなみに実際の著者はかなりの美人である)