できる人は1日1食もおすすめ

 私は1日2食ですが、断食の時間は長いほうが血糖値が安定して健康効果が高いです。
 1日1食にすると、ほぼ24時間断食することになりますから、さらに効果的です。

「1日1食はさすがに辛そう」と思うかもしれませんが、糖質制限をしていると、1日1食でもさほど空腹感は生じません。
 ご飯などを食べて糖質を摂ると、血糖値が急上昇して、それが急下降したときに強い空腹感が生じます。
 糖質制限をして血糖値の乱高下がなく安定していると、強い空腹感には襲われないのです。

 なぜ、そう断言できるかというと、私自身が34歳のときに1日1食を3ヵ月ほど実践して、強い空腹感が生じないことを実体験したからです。
 ではなぜ、そのまま1日1食を続けず、1日2食に戻したのかというと、理由は単純です。
食事の回数が減ると、人生が寂しくなると思ったからです。

 人生において、食事は大きな楽しみでもあります。その楽しみが1日1食だと1日2食の半分に減ってしまいます。
 仮に34歳から100歳まで生きるとすると、ざっと2万4000回ほど食事の楽しみを失ってしまう計算になります。
 糖質ときっぱり縁を切っても、牛肉、豚肉、鶏肉、魚貝類、カニ、エビ、豆腐、ナッツなど、糖質制限的にもOKで、美味しい食べ物は山ほどあります。それらを食べる機会が減るとなると、1日1食では人生が寂しくも感じられます。

 そうした個人的な思いから私は1日2食にしていますが、1日1食もおすすめです。
 健康増進のためには、1日3食より1日2食、1日2食よりも1日1食のほうが効果的なのです。

 1日1食にするなら、夕食だけにするのがベストです。
 私たちの体は睡眠中、日中に酷使した心身を修復しています。
 夕食を抜くと、心身を回復するために必要な栄養素が足りなくなることがあるので、1日1食の場合、夕食を食べておくといいのです。
 夕食で摂ったたんぱく質で、睡眠中に筋肉がリカバリーされます。これはトレーニングをしている人の筋力アップにも効果的です。

(次回へ続く)