「米国第一主義」を掲げるドナルド・トランプ大統領の外交政策は、四方面で同時進行する難題に直面している。米政権は複数の危機に対応しつつ野心的な政策を実行しなければならず、その舵取りは途方もない試練にさらされている。  アジアでは、中国が対米貿易協議の条件を巡る再交渉を模索している。北朝鮮は非核化交渉が暗礁に乗り上げる中、短距離ミサイルの発射実験を再開した。  中東ではイランが核開発プログラムを拡大する構えを見せている上、米情報当局が明らかにしたところでは、イランは米軍に対する攻撃準備にかかっている。