鈴木美加子鈴木美加子:グローバル・キャリア・カウンセラー

 ここで、多くの方が「採用担当者が最初に目を通すから」と、書類の一番上に乗るカバーレターに力を入れがちです。しかし実際は、カバーレターはほとんどの担当者があまり読まないので、作成に労力をかけるのは効率が良くありません。カバーレターの作成にあてる時間があれば、履歴書本体を整え、可能なかぎり提出先に合わせた調整をおこなうことをお勧めします。採用担当者がカバーレターをあまり読まない最大の理由は、カバーレターはあくまで「文章による自己PR」にすぎないからです。多くの場合、応募者が自分自身を魅力的で大きく見せるよう、かなり“盛った”内容になります。

 では、カバーレターはどのように書くのがよいのでしょうか。自分の個人情報や応募するポジションなど基本情報のほか、「応募先企業の商品に関する知識や、つながりを感じられるエピソードを交え、興味の高さをアピールする内容」「なぜ自分がこの仕事に適任だと思うかの説明」を簡潔にまとめてください。これらの内容をA4用紙1枚におさめるのがポイントです。

 一方、採用担当者が注目するのは英文履歴書本体。中でも、最も重要な項目が「職歴」です。英文履歴書では、日本の履歴書と違い、「現職」から順に過去にさかのぼって書いていきます。なぜなら採用側としては「応募者が現在、どんな仕事をしているか」が最重要なので、直近の仕事について深く知りたいからです。かなり前の仕事のことを詳しく知っても、必ずしも現在には当てはまらないと思われるわけです。したがって、現在および6~7年以内の仕事をより深く記述するのがお勧めです。

 これらの書類をすべて英文で作成するとなると不安もあるかもしれませんが、ネイティブに代行してもらった履歴書などは、採用担当者が読めばすぐにわかります。完璧な英語を目指さなくてもよいので、必ず自分の言葉で書くようにしましょう。

外資系企業の採用面接では“ここ”を見られている!

 転職活動における最終段階が「採用面接」です。それまでにどれだけ懸命にスキルアップを図り、応募書類を完璧に用意したとしても、最終的には面接で合否が決まります。では、外資系企業の採用面接において、人事担当者はどんな点を見ているのでしょうか。

 まず、外資系の面接では、アイコンタクトを意識しましょう。面接でのやりとりが日本語であれ英語であれ、相手の「目」を見て会話してください。日本の就職指導や新入社員研修では、「人と話すときは、3割は相手の目を見て、残り7割は相手の喉あたりを見て視線を外しましょう」と指導されることもあると聞きます。