この記事は、99%実話の物語(ストーリー)である『大富豪アニキの教え』の、【プロローグ】~【第4話】までを、全5回に分けて公開するものです。年収295万円、31歳ダメサラリーマンが、バリ島に住む世界レベルのウルトラ大富豪アニキに出会い、【25の教え】をこうて、人生の大逆転をはかる。

「この本はな、 『99%実話』の物語(ストーリー)なんや」
著者:バリ島のウルトラ大富豪 兄貴(丸尾孝俊)
 

【プロローグ】

兄貴(丸尾孝俊)
1966年、大阪府生まれ。食べるものに困るほどの「極貧」時代を過ごす。
20代後半で、単身インドネシアのバリ島に渡り、無一文から事業を開始し、奇跡の大逆転。
バリ島での資産は圧倒的で、現地関連会社29社を所有し、現地人従業員は5300名を超え、自宅がなんと25軒、さらに東京ドーム170個分の土地を所有する世界レベルのウルトラ大富豪。その「資産」は、「ありすぎて試算できないレベル」。
地元の人々に、学校、病院、サッカー場などを寄付するだけでなく、52人の孤児の「里親」になるなど、今でも、困っている人には惜しみなく手を差し伸べる。

「このままの自分で、一生を終えたくない」

 それが、日本から5600キロ離れた赤道直下、インドネシアの「バリ島」に住む、世界的な「ウルトラ大富豪」に会おうと、僕を決心させた、一番の思いだった。

───「あと、1時間くらいですね」

 クルマのハンドルを握るマデさんは、驚くほど流暢な日本語で話す。
  僕は「そうですか、ありがとうございます」と小さく返事をして、クルマの窓を少しだけ開けた。「大自然のにおいがする」という表現がぴったりの「バリ島」の空気が、顔に当たって心地いい。
僕は、今、クルマの助手席に座り、バリ島西部の「ヌガラ地区」を目指している。

「いよいよ、あのウルトラ大富豪の『兄貴(アニキ)』に会える」という期待感と、少しの不安。「神々の島」と呼ばれるバリ島の田舎町、その静かな佇まいとは対照的に、僕の気持ちは、いささか高揚していた。

 東京から5600キロ。
  成田空港を飛び立って、約8時間。「ガルーダ・インドネシア航空」の881便は、バリ島の「デンパサール空港」に降り立った。はじめて降り立つ、バリ島の感想は……、

「光に満ちあふれた島」だった。

 昨日の土曜日の夕方にバリ島に到着し、そのまま倒れこむようにホテルで1泊。日曜日の今日、手配してもらったクルマで、僕は、目的地へ向かう。
  現在は、16時。赤道直下のバリ島は、4月~10月が乾季、11月~3月が雨季ということで、乾季である今の6月は、33度あるというのに、湿気が少なく、思ったよりも、すごしやすい。
  デンパサール空港から「ヌガラ地区」までの道のりは長く、「クルマで3~4時間はかかる」そうだ。

 僕の名前は鈴木一郎(すずき いちろう)。31歳。彼女いない歴3年。顔もいたって普通。年収295万円の、ごく普通のサラリーマン。僕が「兄貴」のことを知ったのは、1カ月前にさかのぼる。