何時間も続いた交通渋滞のせいで、住人たちは身動きがとれなくなってしまったのです。そして、写真撮影に夢中になったインフルエンサーらがポピーの花をなぎ倒し、野生の草花にダメージを与える結果に…。そのことで、自治体当局は湖一帯を出入り禁止にしなくてはなりませんでした。

インスタ写真2

 オランダでも花々が、めちゃくちゃにされる事態が発生しています。

 オランダのチューリップ栽培業者は2019年4月下旬に、「ボレンストリーク」として知られるチューリップ畑のまわりにフェンスを立てると発表していました。この発表は、完璧な写真を撮ろうとしてチューリップ畑に飛び込み、花の間に寝転んで撮影した人々によって、何千ユーロもの被害が生じたことを受けた動きです。

 「私が思うに、観光客はこの畑が自分たちのためにつくられたものだ」と、観光局の幹部ニコル・ヴァン・リースハウトさんは「ガーディアン」紙にコメントしています。  

 こうした事例は、例外的なものではありません。

 米アリゾナ州のホースシューベンド(コロラド川の流れが蹄鉄の形に蛇行している場所)では、インスタグラムユーザーが大量に押し寄せたため新たに駐車場をつくり、また写真を撮影したり、崖の縁から脚をぶらぶらさせたりする人々を守るための防護柵を設置しなくてはなりませんでした。

 一方でオーストラリアのシドニーでは、2018年に廃線になった鉄道のトンネルが立ち入り禁止になるという例もありました。以前はツチボタルの名所だったこのトンネルに、インスタグラムユーザーが押し寄せたことから、「トンネル内に生息するツチボタルに対して、光や騒音、汚染が及ぼす影響」を懸念しての措置でした。