仕事のプロへ意識をチェンジする
一方、これら外部環境とは相反するかのように、個人の寿命は「人生100年時代」と言われるほど長くなっています。
大学を卒業して入社し、定年まで運よく働けると約40年間在籍することになります。もし人生100年と考えれば、定年したあとの人生は会社に勤めていた期間に匹敵するほど長いのです。
残りの人生は年金だけでは心もとないと、新たな会社で働こうとしても、長年、会社のプロとして働いてきた人が、60歳を過ぎてから新しい会社で、ゼロからまたその会社のプロになろうとするのは、相当キツいでしょう。
会社側も、22歳と60歳なら、柔軟性がありこれから会社のプロになってくれそうな22歳の人を採用する可能性は高いです。
じゃあ、どうするか?
これまでの考え方とは違う、新しい一歩を踏み出した方がいい。踏み出すのは、気づいた「今」からです。
その一つの方法が、「仕事のプロ」として意識をチェンジすることなのです。
今、広報の仕事をしていてやりがいを感じているなら「広報のプロ」を、マーケティング部門で働いているなら 「マーケティングのプロ」を目指すのです。
もちろん、「広報のプロ」「マーケティングのプロ」と名乗ったところで、同程度に仕事ができる人が他にいくらでもいたら、それはプロとは言えません。
プロになるには、ある程度の経験やスキルは必要になるでしょう。
しかし、少なくとも、会社にいながらでも「仕事のプロになろう」と意志を持った時点で、「会社のプロ」とは異なる道、新しい一歩を踏み出したことになります。
「会社のプロ」のままだと会社がコケたら自分もコケてしまいますが、「仕事のプロ」であれば、会社がコケても、これまで経験してきた「仕事」という武器を携え、自らの力で明日からでも勝負できるはずです。